フィンランドは、私にとって特別な国です。
澄んだ空気、静かな雪景色、凛とした森のたたずまい、シャイだけど親切なフィンランド人。
フィンランドには何度でも訪れたくなる魅力があります。
これまでに、冬のフィンランドを二度旅しました。どちらもオーロラを目指しての旅でしたが、夜空は雲に隠れ、光のカーテンはついに現れませんでした。
そして今回、三度目のチャレンジ。しかも今年は太陽活動が活発な「オーロラの当たり年」、
「三度目の正直」という言葉が、これほど胸に響いたことはありません。
真っ暗な北極圏の夜、ついにその光は現れました。
まるで夢のように揺らめく、静かな、でも力強いオーロラ。
長年の憧れが、ようやく目の前で現実になった瞬間です。
この記事では、私が三度目にしてやっと出会えたオーロラとの旅路を、写真とともに振り返ってみたいと思います。
旅の始まり:「オーロラを見に行こう」チーム結成
今回の「オーロラを見に行こう」ツアーは、あるオンラインサロンを通じて知り合った7人のメンバーと一緒に出かけました。
住んでいる場所も、仕事も、年齢もバラバラな私たちですが、
何事にも前向きに取り組む姿勢や、節度ある人との関わり方など、共通点も多く、心地よいグループでした。
旅行の半年前からオンラインで打ち合わせを重ね、フィンランドのヘルシンキで集合・解散です。
メンバーの中にはこの旅が初対面の人もいました。
いざ出発!日本からフィンランドのアクセスと準備
今回の旅は、2025年3月21日から26日までの5泊6日。
フィンランド北部、ラップランド地方の「イナリ」にあるシャレー(山小屋風の宿)を借りて滞在しました。
シャレーはイナリの村から約10km離れた湖畔にあり、周囲には公共交通機関も商業施設もレストランもありません。
そのため、レンタカーを借りてスーパーで食料品をまとめ買いし、すべて自炊で過ごす“合宿”のような旅になりました。

私は韓国の仁川までLCCで移動し、仁川からフィンエアーでヘルシンキそしてイヴァロまで移動しました。羽田や成田発着よりも仁川発着の方がフィンエアーの航空券がずっと安かったからです。
3月の旅だったため、真冬に比べると気温も少し高く、防寒対策も日本の冬と同じくらいで十分でした。
そして何より、昼間に太陽の光を感じられることが、気持ちの面でもとても助けになりました。
以前、12月にフィンランドを訪れたときは極寒で、日中もほんのり明るくなる程度。
太陽をほとんど見ることができず、寒さ以上に心が折れそうになるほど辛い体験でした。
ドキドキの雪道の運転

イヴァロの空港に到着し、レンタカーを借りました。メンバー7人のうち4人が国際運転免許証を取得し、1台につき2名ずつ交代で運転することにしました。
私は日本ではほぼ毎日車を運転しており、海外で左ハンドル車を運転した経験もあります。
ただ、九州に住んでいるため雪道の運転には不慣れで、正直かなり不安でした。
一方、私とペアを組んだ友人は福井出身で雪道に慣れていたので、彼女のアドバイスと雪国仕様の車の性能を頼りに運転することにしました。
空港から宿泊先のシャレーへ向かう途中、かなりのスピードで走ってくる対向車に驚き、思わず右に避けてしまったところ、路肩の雪に突っ込んで動けなくなるというアクシデントが発生!
すると、通りがかった地元の人たちが次々に助けに来てくれました。
みんなの協力のおかげで無事に雪から脱出!
「キートス!(フィンランド語で“ありがとう”)」と何度もお礼を言いながら地元の方々とお別れし、なんとかシャレーに到着しました。

その後は、レンタカーを返却するまで特にトラブルもなく運転することができました。
快適なシャレーで「大人の合宿」

私たちが宿泊したシャレーは、最大10人まで泊まれる広々とした施設でした。リビングルームはゆったりとしており、キッチンのほか、シャワーとトイレも完備されています。寝室はマスターベッドルームにベッドが2つ、ロフトに4つ、さらに二段ベッドが2台入った部屋があり、7人でも余裕のある造りでした。
建物の隅々まで暖房が行き届いており、玄関に備え付けの乾燥機で洗濯物がすぐに乾くのは、とても助かりました。
ヨーロッパ製の家電は少し扱いづらかったのですが、メンバーの一人がAIに使い方を尋ねてくれたおかげで、問題なく調理ができました。7人それぞれの得意分野を活かし、レストランの10分の1ほどの費用で、毎食豊かな食事を楽しめたのも印象的です。
連日連夜のオーロラ観察
宿泊したシャレーの目の前には凍った湖が広がり、徒歩5分ほどでオーロラ観察ポイントへ行くことができます。湖上は視界を遮るものが一切なく、オーロラをじっくりと観察するのに最適な環境でした。
夕食後はオーロラ発生予報のアプリをチェックしながら、それぞれ思い思いに時間を過ごします。仮眠を取る人、読書をする人、リモートで仕事をする人もいました。
誰かが「オーロラ出ました!」と声を上げると、全員が一斉に防寒対策をしてカメラを手に観察ポイントへ向かいます。撮影設定の情報もメンバー間で共有し、全員が満足のいくオーロラの写真や動画を撮ることができました。
初日は曇り空で肉眼では確認できませんでしたが、写真にはピンク色に輝くオーロラがしっかり写っていました。2日目以降は毎晩肉眼でもオーロラが見え、写真や動画をたくさん残すことができました。

オーロラは刻々と姿を変えるため、見ていて飽きることはありません。ただし、春とはいえ気温は氷点下。1時間から1時間半ほどで寒さが限界になります。
そんな時は一度シャレーに戻って体を温め、再び湖へ出ることもできました。



昼間の過ごし方もいろいろ
夜はオーロラ観察、昼間はトナカイ牧場でのトナカイそり体験や博物館見学、鳥見台へのドライブなど、無理のないペースで楽しみました。事前に予約していたのはトナカイそり体験のみで、他の予定はその都度みんなで相談して決めました。シャレーの敷地内では、童心に返ってそり遊びもしました。

鳥見台へ向かうドライブでは、真っ白な雷鳥が飛ぶ姿を2回も見ることができたのが、特に印象に残っています(残念ながら写真は撮れませんでした)。

交代で食料品の買い出しに行き、眠くなったら仮眠を取るという自由なスタイルだったので、体調を崩す人もなく、最後まで快適に過ごすことができました。

ヘルシンキでチーム解散
5泊6日の合宿が終了し、シャレーをチェックアウトしてイヴァロ空港へ向かいました。レンタカーを返却した後、飛行機でヘルシンキへ移動。ヘルシンキ到着後、空港でチームは解散となりました。
ヘルシンキ市内観光をしてから帰国するメンバーもいれば、バルト三国を巡ってから日本へ戻るメンバーもいます。私は一足先に、そのまま帰国することにしました。日本での再会を約束し、名残惜しさを感じながらみんなと別れました。
今回のフィンランド旅行では、念願だったオーロラを実際に見ることができ、写真や動画にも収められたことが大きな収穫でした。それ以上に、7人で自炊をしながら合宿生活を送った時間がとても楽しく、充実していたことが強く印象に残っています。これは、旅行会社のツアーでは決して得られない、かけがえのない体験でした。
またいつか、同じような形で旅ができたらいいなと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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