2023年にTBS系列のドラマ「VIVANT」が人気になり、ドラマのロケ地であるモンゴルの人気が高まっています。
私はドラマとは関係なく、極寒体験と地平線から登る初日の出を見ることが目的で、年末年始にモンゴル旅行をしました。その体験をお伝えしたいと思います。
真冬のモンゴル旅の服装は?
モンゴルは中華人民共和国とロシアの間にある内陸国で面積は日本のおよそ4倍、そこに340万人(日本の40分の1)の人が住んでいます。世界一人口密度が低い国です。
人口の半分は首都ウランバートル市に集中しており、ウランバートル市内は常に交通渋滞が発生しています。驚いたのは乗用車の半分以上が古い年式のトヨタの「プリウス」だったことです。
モンゴルは緯度が高く、内陸の上にモンゴル高原に位置しているので標高が高く、ウランバートルは「世界一寒い首都」としても知られています。
モンゴルの年平均気温はー1.3℃、1月2月の気温はー30℃になるのが普通です。私が滞在している間はー22℃が最低で、ガイドさんは「とても暖かいですね。」と言っていました。
私が訪れる1週間前に寒波が来たそうで、ー40℃まで下がった時は、息をすると鼻の穴が凍ってくっつくとガイドさんが言っていました。(想像ができない)
私がモンゴル旅行前に準備した服は基本的に「冬山装備」です。モンベルの暖かい肌着上下(長袖長ズボン)の上に冬用の登山パンツとハイネックのシャツを着て、フリースとダウンコートを着込みました。靴はワークマンで雪用のシューズを買い、ウールの中敷きを入れました。
外は極寒でも、バスや建物の中は暖房が効いているので、素早く着脱できるようにしないと汗をかいて汗冷えしてしまいます。わたしはロングコートを着ていましたが、脱いだ時にかさばるので、ショートコート丈がいいと思います。
耳を覆う暖かな帽子と厚手の手袋は必須です。帽子と手袋なしで外にいたら激しい頭痛がして、耳や手は凍傷になってしまいますよ。
顔を保護するために使ったネックウォーマーは吐く息が凍りつくし、何よりも困ったのはメガネが凍って前が見えなくなったことでした。外では凍るし室内では曇るし、メガネの人は注意してください。
真冬のモンゴル旅 見どころは?
犬ぞり・馬ぞり
氷点下20℃のモンゴルですから川はカチカチに凍っています。
テレルジの凍った川の上で馬ぞりや犬ぞりを楽しみました。
馬ぞりは遊牧民の少年がコントロールしてくれました。犬ぞりは犬が勝手に走ってくれます。
私は一人で乗ったので、スピードが速くて他の犬ぞりをどんどん追い抜いたので、爽快でしたよ。
極寒体験
テレルジではバナナで釘打ち、カップ麺を凍らせる、濡れたタオルを振り回してカチカチに凍らせるなどのベタな極寒体験も楽しみました。
野生馬(タヒ)を探しに行く
モンゴルには一度絶滅した野生馬(現地の言葉でタヒ)が保護されているホスタイ国立公園があります。
山の上まで車で上がるので、ロシア軍使用の四輪駆動車でめちゃくちゃ揺られながら向かいました。
ガイドさん曰く「馬なら10分で登れるけどね」さすが騎馬民族です。
遊牧民のゲル訪問
遊牧民の移動式住居ゲルを訪問しました。観光客向けの施設でしたが、遊牧民のお母さんがいろいろとおもてなしをしてくれました。
地平線から登る初日の出
今回の冬のモンゴル旅行の最大の目的は「地平線から登る初日の出を見ること」です。
日本では山頂や水平線から登る初日の出を見ることはできますが、地平線から登る初日の出を見ることはできません。一生に一度は経験したいと思って、この旅行に参加しました。
早朝に特別列車でウランバートル駅からハンガイ駅に向かいます。列車がハンガイ駅に到着してから約1時間極寒の中、日の出を待ちます。今回の旅行でこの時が一番寒かった。手足は凍傷になりそうなくらい冷たくなりました。
会場には大きなキャンプファイアーも用意され、日の出が近くなると祈りの舞も披露されました。
8時半過ぎに大きなオレンジ色の日の出を見ることができました。
真冬のモンゴル旅ではまさに「非日常」を味わうことができました。
少々不便なこともありましたが、とても楽しかったです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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