2024年3月、ネパールでヒマラヤトレッキングを体験しました。
ガイドブックやブログで事前の調査はしていましたが、行って体験して初めてわかったことが多く、
はっきり言って「壮絶」でした。ネパールやヒマラヤトレッキングに興味がある人にこの体験をぜひ伝えたいと思い、筆を取りました。この経験談がお役に立てば幸いです。
ネパールの旅 ヒマラヤトレッキングに必要な装備は?
ヒマラヤトレッキングはたくさんのコースがあり、難易度も異なります。その中で私達はヒマラヤ街道トレッキングコースを選び、標高3867mのタンボチェを最終目的地とした7泊8日の現地ツアーに参加しました。(実際は飛行機の欠航でアンナプルナにコース変更しました)
トレッキングの装備は日本の軽登山程度です。登山靴・登山ウエア・雨具・防寒具・ヘッドライト・ザック・水筒など普段から使っているものを持っていきました。ストック・軽アイゼン・寝袋は現地で調達しました。
ネパールには登山用品店がたくさんあって、日本より安く、まあまあの品質の道具が手に入ります。
さらに海外経験が豊富な友達が思い切り値切ってくれたので、ダウンの寝袋が日本の半額で買えました。
現地で購入した軽アイゼンは下山中に登山中の日本人に売ったり、ストックはトレッキング終了時にポーターさんにプレゼントして、帰りの荷物を減らすことができました。
私達のグループにはガイドさん1名とポーターさんが2名付きました。トレッキング中は水分や行動食・雨具など必要なものだけをザックに背負って、着替えや寝袋などはポーターさんに預けます。
宿泊するロッジは大変簡素で、食堂以外は暖房設備もありません。初日の宿は電気もありませんでした。夜は氷点下になるので、ベッドの上に寝袋を置き、寝袋の上に掛け布団をかけて寝ました。この時にとても役に立ったのが「ナルゲンボトル」です。トレッキング中は水筒として、夜はお湯を入れて湯たんぽとして大活躍でした。
ロッジにシャワールームはありますが、有料ですし、お湯が出ないこともあるので、トレッキング中は「赤ちゃんのおしりふき」で体を拭いて済ませました。
スマホなどの充電はロッジの食堂にコンセントがあって、宿泊者は交代で利用できます。
コンセントは他の人が利用中で使えないこともあるので、予備のバッテリーは準備が必要です。
私達がヒマラヤトレッキングに行ったのは3月下旬で乾季のはずでした。しかし、毎日午後から雨が降り、山の姿を見られるのは朝だけ。1ヶ月早く雨季に入ったような天候、毎日ずぶ濡れになってロッジにたどり着き、湿った服を寝袋に入れて自分の体温で乾かしました。
登山では平地が晴れていても雨具は必須です。ヒマラヤトレッキングも雨具は必須です。
通常の登山装備に加えて必ず持っていくのは「トイレットペーパー」です。ホテル以外のトイレにはペーパーはありません。芯を抜いて紐を通し、首からかけられるようにしたトイレットペーパーをジップロックに入れて準備しましょう。ロッジで夜トイレに行くときは、ヘッドライトをつけて首からペーパーを下げて行きます。両手が空いて安全ですよ。
また、カトマンズなどの街は大気汚染がひどく、トレッキングコースはロバや馬の糞が乾いて舞い上がっているので、マスクは必要です。標高が高くなると酸素が薄く、マスクをしていると苦しいので外しましたが、街歩きや車移動の際はマスクをしたほうがいいと想います。
空気が悪かったせいでしょうか、私は下山中から花粉症のような症状が出て鼻水が止まりませんでした。帰国後は副鼻腔炎まで起こして耳鼻科のお世話になりました。
ネパールの旅 ヒマラヤトレッキングに必要な心と体の準備は?
ヒマラヤトレッキングでは標高2000mから4000mの間を毎日5〜6時間歩きます。
場所によっては階段が数千段続くような場所もあるので、それなりの脚力や持久力が必要です。
私は出発まで、週に3日以上近所の低山や公園でトレーニングをしました。
トレッキングでは1時間に1回15分程度の休憩を取り、昼食休憩も1時間取ります。
比較的ゆっくりなペースで高山病にならないように気をつけながら登りました。
日頃から運動をしていたり、低山登山などをしている人は登れると思います。
今回のヒマラヤトレッキングでは何度も予定変更がありました。
特に国内線の飛行機が3回欠航して、飛行機が飛ぶまで待つか、それとも行き先を変更するか、
陸路移動するかなどの決断を迫られました。
ネパールの国内線はパイロットの目視で飛ぶ場合が多く、視界が悪いとすぐに欠航になります。
いつまで待てば飛べるのかは予測できないので、我慢強く待つ心と余裕を持ったスケジュールが必要だと感じました。滞在日数が増えたり、帰国便を変更すれば経費もかかるので、金銭的にも余裕が必要ですね。
ネパールの道路事情はかなり悪く、カトマンズの街中は慢性的に渋滞しています。工事中の場所も多くて道はデコボコ、渋滞に拍車をかけています。舗装道路であっても土煙が舞い上がっていて空気がよくないです。私達はポカラからカトマンズまで200キロの陸路移動に15時間かかりました。
日本のように飛行機・電車・バスが時刻通りに動くことの方が珍しく、海外は日本のように行かないから仕方ないと割り切る気持ちも必要だと思います。カリカリしても疲れるだけです。
今回はヒマラヤトレッキングに必要な準備について書きました。トレッキングコースの紹介やネパールでの食事・旅の思い出は別の記事で紹介します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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