はじめての富士山登山

スローライフ

50代後半から登山を始め、国内外の山に挑戦してきました。
登山が趣味だというと、「富士山には登った?」と必ずと言っていいほど聞かれます。
だからというわけでもありませんが、2025年夏のチャレンジとして富士山登山に挑戦しました。
その様子を報告します。これから富士山登山を考えている方の参考になれば幸いです。

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富士山登山に向けた準備

旅行社の登山ツアーに申し込む

富士山は標高3776メートルの日本一高い山です。
登山ルートには鎖場やはしごといった難所はありませんが、高山病や低体温症などで動けなくなることもあります。
今回は年齢や体力を考えて、旅行社が企画する富士山登山のツアーに参加することにしました。
そのツアーは山小屋に2泊して山頂を目指すもので、15人あたりに1人ガイドさんが付きます。
費用は福岡から参加で約14万円と少々高額でしたが、安全には代えられないと判断しました。

体力づくり

富士山に登ることを決心したのは5月。
7月の登山本番に向けて体力づくりを始めました。
週に1回は近場の低山に登り、さらにモンベルのイベントにも2回参加。トレーニングを兼ねてガイドさんから富士山登山のアドバイスを受けました。
しかし、梅雨や猛暑の影響でトレーニングは十分とは言えませんでした。

登山に向けた荷造り

下山後に使う荷物は五合目の休憩所に預け、登山に必要なものだけを持って登ります。

装備は以下の通りです。

  • リュック40リットル(モンベル・アルパインライトパック女性用)
  • 雨具(上下セパレート)、防寒具(ユニクロ・ライトダウンジャケット)、着替え1セット、洗面用具
  • ストック、スパッツ、ヘッドライト、医薬品、行動食、水分1リットル

今回の登山にあたり、新しく買い足したものは消耗品程度でした。

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いよいよ登山ツアー開始

1日目

早朝の便で福岡から羽田へ。全国からの参加者が集合し、貸切バスで吉田口五合目へ移動しました。
午後2時すぎに到着すると、2名のガイドが合流。休憩所で荷物を整理し、必携品がそろっているか厳しくチェックを受けます。

準備運動をしてから五合目を出発。初日は七合目の山小屋「鎌岩館」を目指します。
なお、2025年から吉田口登山では入山料4000円が必要になりました。支払い後に渡されるリストバンドは、登下山のチェックで提示が必要なので紛失注意です。

登りは高山病予防のため、ゆっくりと呼吸を意識しながら進みます。
グループの中に体調不良者が出て、立ち止まることも多く、自分のペースで歩けないのが辛いところでした。

「鎌岩館」に到着したのは19時。夕食とガイドの諸注意の後、すぐに消灯。歯磨きや身体をウエットシートで拭いたら寝袋に入りました。
山小屋は畳1枚ほどの個別スペースに仕切られており、充電設備もありました。寝心地は快適とは言えず物音も気になりましたが、翌日の登頂に備えて休みました。

夜中に頭痛で目が覚め、水を飲んで落ち着きました。高山病は就寝中に出やすいため、夜間も水分補給が重要です。トイレが気になるよりは、こまめに水を飲んだ方が安心だと実感しました。

2日目

朝4時起床。山小屋前では雲海が広がり、美しいご来光を拝めました。七合目以上なら、山頂と遜色ないご来光が見られるそうです。

朝食後は八合目を目指して出発。苦手な岩場で転倒し、右手を痛めましたが、八合目「太子館」の診療所で「打ち身」と診断され安心しました。

「太子館」に荷物を一部置き、山頂を目指します。
ここでグループは「山頂+お鉢めぐりのサクサクチーム」と「山頂のみのゆっくりチーム」に分かれ、私は右手の痛みと頭痛のため「ゆっくりチーム」に。

八合目からは岩場、砂利道、再び岩場と続きます。こまめな休憩を取りながら、ついに山頂へ到着。ガイドの励ましのおかげで登頂できました。

山頂の山小屋で豚汁(1000円)をいただきました。高山病のせいで固形物が喉を通らず、温かい汁物がとてもありがたかったです。

下山道は登山道と別で、大きな砂利が多く滑りやすい道です。砂埃もひどいのでマスクを着け、砂利が靴に入らないようスパッツを装着しました。つづら折りの急斜面を慎重に下り、八合目「太子館」で宿泊しました。


3日目

最終日は五合目まで一気に下山。小雨のおかげで砂埃も少なく、快適に下れました。山小屋を出る際には、二度目のご来光も拝むことができました。
五合目で荷物を受け取り、ガイドにお礼を言って下山終了です。


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はじめての富士山登山を終えて

今回の登山を振り返ると、旅行会社のツアーを利用して正解でした。ガイドの助けがなければ、山頂に立てなかったと思います。実際に、登山中に動けなくなっている人や、グループ内でも途中でリタイアした人がいました。

反省点は事前のトレーニング不足です。低酸素の環境は体験できない分、持久力や筋力はもっと鍛えておくべきでした。富士山は特別な装備が不要な山ですが、その分「体の準備」が重要だと痛感しました。

幸い、3日間とも天候に恵まれ、雨や嵐に遭わずに登山できたのは本当に幸運でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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