アマガエルの身体能力と鳴き声の秘密に迫る。

セキツイ動物

6月12日の「ダーウィンが来た!」で身近なアマガエルの素顔の特集が放映されます。

今の時期、田んぼに水が入るとカエルの声が聞こえてきますね。

カエルと言えばアマガエルを想像する人も多いでしょう。

今回は身近なアマガエルの素顔について紹介します。

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アマガエルの驚きの身体能力

アマガエルといえば、小さくて黄緑色の可愛い姿を思い浮かべる人が多いでしょう。

そんなアマガエルは驚きの身体能力を持っています。

アマガエルの体の大きさは3~4センチメートルでオスよりもメスの方が少し大きいです。

前足の指は四本、後ろ足の指は五本で、指先には、丸い吸盤(きゅうばん)があります。

この吸盤を使って垂直なガラスを登るようこともできるのです。

また、筋力が強くその上体重も超軽量なので、自分の身長の10倍は軽々とジャンプしてしまいます。

どうしてこんなすごい身体能力を持つようになったのでしょう。

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アマガエルのすみかは田んぼのなか?

「田んぼの気象予報士」とも呼ばれるアマガエル、おなかの皮膚に細かいあながたくさんあり、

ここから吸水して皮膚をしめらせて、皮膚呼吸を助けています。

そのためか天気にはとても敏感で、夕立が近づくと喉の大きな袋でキャッキャッキャッと鳴きます。

この鳴き声をシャワーコールといい、雨を教えてくれるからアマガエルと呼ばれるようになりました。

こういったことからアマガエルは田んぼのなかにいるイメージがあると思いますが、

実は大人のアマガエルが田んぼにいるのは繁殖期だけです。

繁殖期は4月から8月までと長く、田んぼにいる間は稲についた害虫を食べるので、

農家に歓迎されています。

田んぼでの産卵が終わると、おもに樹上生活をします。

この樹上生活が驚きの身体能力を持つようになった理由です。

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アマガエルのハンティングとは?

アマガエルは肉食で、主に小さな昆虫類やクモ類を食べます。

動いているものを捕まえて食べる性質があります。

そのため、死んだものや動かないものは食べません。

ねばねばの舌で獲物を素早くキャッチします。

家の軒先や夜の自動販売機でアマガエルを見かけたことはありませんか?

あれは光に集まってくるガなどの昆虫を待ち伏せしているんです。

アマガエルは樹上生活に適したからだを持ち、カエルの仲間の中では

乾燥に強いので、森や林だけでなく町などの色々な場所で生活できるのです。

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「カエルの歌」はアマガエルの鳴き声?

産卵時期になると、オスはのどの奥の鳴嚢(めいのう)という、袋を大きくふくらませて、

大きな声で鳴いてメスをよびます。鳴くのはオスだけで、メスは鳴きません。

たくさんのオスが一匹のメスにアピールしますので、オスの「ゲロゲロ」という声は

一匹ずつずれています。そう、輪唱しているんです!

子供の頃に「カエルの歌」を輪唱した経験はありませんか?

「カエルの歌」を人間が輪唱するのは生物学的に正しいわけです!(笑)

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茶色や青色のアマガエルもいる

アマガエルといえば緑色で目のところに黒いラインが入っている姿を思い浮かべるでしょう。

よく似たカエルにシュレーゲルアオガエルやモリアオガエルがいますが、

目のところの黒いラインがありません。

アマガエルは周囲の環境に合わせて体の色を茶色や灰色に変化させることができます。

冬眠から覚めて土から出てきたアマガエルは土と同じ茶色や灰色です。

青いニホンアマガエルが発見されることがありますが、それは体色変化ではなく、

生まれつき黄色の色素をもたない突然変異のアマガエルです。

かわいらしい印象のアマカエルですが、実はアマガエルの体表から分泌される粘液には毒があります。

アマガエルを触った手で目や傷口に触れないように気をつけてください。

アマガエルを触ったら必ず石鹸で手を洗ってくださいね!

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追記 ダーウィンが来た!「実はすごい!身近なアマガエル 意外な素顔」の放映を観て

6月12日の「ダーウィンが来た!」を観ました。

アマガエルの生態について、わくわくする映像がてんこ盛りでした。

その映像のために根気強い撮影が行われ、本当に頭が下がります。

里山の民家にいるアマガエルの姿を見て、

昭和の頃はよくある光景だったなあと思いました。

小学校や中学校時代は梅雨の時期、車に踏まれてつぶれたアマガエルを

数えながら登校していました。(田舎の学校だったので)

今となってはあの生臭い匂いも懐かしいです。

最近はつぶれたアマガエルも見ることが少なくなりました。

カエルは水質や気温の影響を受けやすい動物です。

アマガエル・トノサマガエル・ガマガエルたちはどこに行ったのでしょうか。

アマガエルだけでなく、昆虫やトカゲや鳥もどんどん少なくなってきています。

多様な生物が暮らす環境が、人間にとっても持続可能な生活環境のはず。

豊かさや便利さを追求することから、私たちの生活を見直すことは

もはや「待ったなし」なのだとしみじみ思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

  1. アコ より:

    小学校の通学路は田んぼのあぜ道を通りました。
    この時期にはいつもアマガエル見てましたよ!
    でも、「田んぼの気象予報士」だとは知りませんでした、、、
    ビックリ。

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