リクイグアナとウミイグアナはどこにいる?海に進出したイグアナとは

セキツイ動物

南米エクアドルの沖1000キロにあるガラパゴス諸島には独自の進化をとげたイグアナがいます。

リクイグアナとウミイグアナです。彼らの共通の祖先は流木などに乗ってガラパゴス諸島にやってきたと考えられています。

リクイグアナとウミイグアナはどこが違うのでしょうか。なぜ分かれて進化したのでしょうか。

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リクイグアナとウミイグアナの進化と生き残り戦略 リクイグアナとは

ガラパゴス固有種のガラパゴスリクイグアナは体長100~120センチ(島によって異なる)体重は最大で13キログラム(島によって異なる)の陸生のイグアナです。

ウチワサボテンの実や葉が主食です。

リクイグアナが生息する島のウチワサボテンはリクイグアナに食べられないよう木のように大きくなり、幹は松のようにごつごつしています。

サボテンもリクイグアナに食べられないように進化しているのです。

だから、リクイグアナはサボテンの下で実や葉が落ちてくるのをじっと待っています

サボテンの周りをなわばりにしているので、1本のサボテンの木(?)の下に1匹のリクイグアナがいます。

岩に登ったり巣穴を掘ったりするために鋭い爪を持っていますが、サボテンの幹は登ることができません。

もし、サボテンの実や葉が落ちてこなかったら?飢えて死ぬしかありません。

なわばりや巣穴の場所を巡って争うこともあり、私はちょうど2匹のリクイグアナが取っ組み合いをしているところを目撃しました。

それを見た同じツアーのお客さん(イスラエル人)が「イグアナが柔道してる!」と喜んでいました。私は相撲だと思いましたけど。

体の色は灰色から茶色を基調に黄色が混じります、特に繁殖期は黄色みが増し、黄色いオスほどメスにモテるとガイドさんは言ってました。

いくつかの島でリクイグアナを見ましたが、島によって体の大きさや色が微妙に違うことを実感しました。

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リクイグアナとウミイグアナの進化と生き残り戦略 ウミイグアナとは

ガラパゴスウミイグアナは世界で唯一、海に潜って海藻を主食にするイグアナです。

ガラパゴスゾウガメとともにガラパゴス諸島を代表する動物といえます。

体長は70~130センチ(島によって異なる)体重は最大13キログラム(島によって異なる)ですが、食料が乏しい時はかなり小型化します。

私がガラパゴス諸島でみたウミイグアナには「トカゲ?」と思うくらい小さな個体もいました。

体を小さくすることで生きていくのに必要なエネルギーを少なくして生き残ろうと工夫しているわけです。

体色はチャコールグレーですが、エスパニョーラ島のウミイグアナの体色は赤いです。

あしの指は潮の流れの速いところで岩にしがみつくために長く、鋭いかぎづめを持っています。

かたい鎧でおおわれた顔はまるで恐竜のようです。岩から海藻をはぎ取って食べるために固く厚い唇を持っています。

海水を飲んで水分を補給するので、鼻の穴から余分な塩分を吹き出します。その様子はとてもユーモラス。

尻尾は長く、全長の半分を占めます。ボートのオールのように尻尾を左右に動かしながら海を泳ぎます。

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リクイグアナとウミイグアナの進化と生き残り戦略 なぜ分かれて進化した?

共通の祖先をもつリクイグアナとウミイグアナ、なぜ分かれて進化したのでしょうか。

ガラパゴス諸島は一度も大陸と陸続きになったことのない海洋島です。

火山活動でできた島なので、溶岩台地が広がり植物も少なく、動物にとって餌が豊富な環境とは言えません。

厳しい環境の中で生き残り、子孫を残すためにウミイグアナは海に潜って海藻を食べる道を選んだのでしょう。

ガラパゴス諸島は赤道直下ですが、寒流が流れ込むため潮の流れは速く水温は低いです。

海から上陸したウミイグアナは体が冷え切っているので、日向ぼっこをして体温を上げないと動くことができません。

ウミイグアナの体色が黒いのは太陽の熱を吸収しやすくするためだと考えられています。

リクイグアナの方は海に進出せずに「ひたすら待つ」生き残りの道を選びました。

我慢強くウチワサボテンの葉や実が落ちてくるのを待ち続けます。

餌が得られなければ餓死するのみです。

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リクイグアナとウミイグアナの進化と生き残り戦略 まとめ

リクイグアナとウミイグアナは十分な餌が得られない厳しい環境の下で、子孫を残すために分かれて進化しました。

ガラパゴス諸島で、島ごとに動物や植物が独自の進化をしているのは、環境が厳しいからなのです。

先日、テレビ番組でガラパゴス諸島には「豊かな自然がある」と表現していましたが、私はそうではないと思います。確かに人工物は少ないですが、厳しい自然がそこにはあります。

世界でもガラパゴス諸島にしかいない動物や植物(これらを固有種といいます)がたくさんありますが、絶滅した生物や絶滅危惧種の生物も多いのです。

ガラパゴス諸島は「進化の実験室」と表現されることもあり、また、地質学的にも貴重な場所です。

その原因は人間の活動です。海では海洋資源の乱獲、陸では人間が持ち込んだ家畜が野生化して環境を破壊しています。

ガラパゴス諸島は1978年に世界自然遺産第1号として登録されましたが、2007年には危機遺産となりました。

その後のエクアドル政府や関係機関、島民の努力によって2010年に危機遺産リストから除外されました。

観光客が上陸できる場所はガラパゴス諸島の約1%です。それでも十分な感動が得られます。

私は三泊四日のクルーズ(ハーフコース)を経験しましたが、素晴らしい経験でした。

もう一度ガラパゴス諸島を訪れて、まだ訪問していない島を巡りたいと思います。

ガラパゴス諸島は簡単に行ける場所ではありませんが、一度訪れて生物の進化の歴史に思いを巡らせてみませんか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ガラパゴス諸島の生き物についてはこちらの記事もお読みください。

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