ウツボは海のギャング?実はきれいで、食べると美味しい!

ウツボは海のギャングといわれます

水族館でも水槽の岩陰に潜んで、不気味ですよね。

大きな口に鋭い歯がたくさん生えています。

待ち伏せして小魚を一気に食べるウツボとはどんな魚なのでしょうか?
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ウツボはダイバーに人気のウナギの仲間?

海のギャングと呼ばれるウツボ、水族館では水槽の底の方で大きな口を開けて獲物を待ち伏せする様子が観察されます。

ヘビのような模様や形に「気持ち悪ーい!」と思う人もいるでしょう。私も水族館で岩場に口を開けているウツボをみると、一瞬「うわっ!」と思います。

ところが見た目の割にはウツボは大人しい魚なんですよ。

世界で200種、日本近海では40種近くのウツボが確認されています。

全長は20センチから4メートルまで幅が広いです。

ウツボというと、茶色の模様を想像する人が多いと思います。

意外なことに鮮やかな青い縞模様のウツボや斑点模様のウツボもいて、実はダイバーに人気の魚なのです。

中には変わり種の性転換するハナヒゲウツボもいます。

未成熟の頃は黒色、やがてオスになって青色の時期を経て、黄色いメスになります。

ウツボの仲間には「ドクウツボ」という毒をもつ種もいます。

ヘビのように噛みついて毒液を注入するわけではなく、ウツボの餌の中の毒が体内に濃縮されて、それを食べた人が食中毒を起こすわけです。

この仕組みはフグの食中毒に似ていますね。

ウツボは分類上は「ウナギ目」の魚です。そう、ウナギやアナゴの親戚です。

そういえば、細長くてヌルっとした手触り(触ったことがある人は少ないでしょうけど)はよく似ていますね。

ウナギ目の魚は強くて鋭い歯を持っていて、獲物の魚をバリバリ食べてしまいます。

ウナギをさばくときには職人さんはウナギに嚙まれないように注意して捌きます。
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ウツボの生態、ウツボを食べる天敵はいるのか?

ウツボは世界の熱帯・温帯に生息していて、日本の南西諸島に多くの種類が生息しています。

普段は岩陰や洞窟に潜んでいて、獲物を待ち伏せしています。

夜になったら海底近くを泳ぎ回ることもあります。

エビやカニなどの甲殻類や魚類、タコなどの頭足類を食べます。

特にタコ類にとってはウツボは天敵です。

一方、ウツボの周りにはウツボの皮膚の表面や口の中の寄生虫を掃除して食べているオトヒメエビやゴンズイのような小魚がいて共生しています。

ウツボは共生関係にある動物を食べることはありません。

イセエビもタコから逃げるためにウツボのそばにいることもあります。

結論として、ウツボの生息している場所ではウツボの天敵はいないということになります。

まあ、強いて言えばダイビングで追いかけたり、ウツボを釣って食べる人間です。

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ウツボ料理にはどんなものがあるの?

ウツボは見かけによらず、白身の上品なお魚です。 紀伊半島沿岸や四国の太平洋岸の地域では干物や佃煮など、昔から食されてきました。

筆者は宮崎県の居酒屋で初めてウツボを食べました。

その時は唐揚げでしたが、プルンとした食感とあっさりとした味わいに感動しました。

お店の水槽にウツボがいて、これがこの料理になるのか!とギャップに驚いた記憶があります。

他にも薄造りや握りずしで食べる地域もあるようです。

とても美味しいウツボですが、骨の処理が大変なのであまり流通していないそうです。 

ウツボについてまとめ

ウツボは海のギャングといわれるけど、実は大人しい魚です。

ウツボにはたくさんの種類があり、きれいな色や性転換する種もいます。

ウツボは白身で美味しい魚ですが、あまり流通していません

豆知識を仕入れて水族館で改めてウツボを見ると、違った見方ができますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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