ウメの花が咲き始め、春の訪れを感じられるようになりました。
ウメの花に緑色の小鳥がやってきて蜜を舐めています。
多くの人はこの鳥をウグイスだと思っているようです。昔から「ウメにウグイス」といいますからね。
ところがウグイスはほとんどヤブに隠れていて姿を見せない鳥なんで、ウメにとまっている鳥はメジロです。
ではウグイスはどのような鳥なのでしょうか?
ウメにウグイス?メジロ?ウグイスの特徴は?
ウグイスは一年中日本にいる「留鳥」または季節によって生活場所を変える「漂鳥」に分類されます。
全国の山林、草地、市街地、公園など広い範囲に分布しています。
全長はオスが15センチ、メスが13センチでスズメよりもちょっとだけ大きいです。
羽の色は「ウグイス色」よりはかなり暗い褐色がかった緑色です。
ウメにウグイス?メジロ?ウグイスの鳴き声は?
ウグイスの鳴き声といえば、多くの人が「ホーホケキョ」と答えるでしょう。
春の初めから夏まで美しい声が聞こえます。これは「さえずり」といって繁殖期のオスがなわばりを宣言したり、メスを誘う鳴き声なのです。
オスは早春からさえずりの練習を始め、春には上手にさえずるようになります。
繁殖期のオスは「谷渡り」という鳴きも行います。これは警戒を意味すると言われています。
繁殖期以外のウグイスは「チャッチャッチャッ」という地鳴きをします。ヤブの近くで耳を澄ませると聞こえてきますよ。
ウメにウグイス?メジロ?ウグイスに会うには?
ウグイスは普段ヤブに潜んでいるので姿を見ることは難しいです。
ただ、繁殖期のオスは自分の存在をアピールしないといけませんので、さえずりが聞こえたら注意深く探すと姿を見ることができるかもしれません。
私は上高地で人前で堂々とさえずるウグイスに出会ったことがあります。
また、学校の3階の廊下から中庭を見下ろしたときに木のてっぺんでさえずるウグイスを見つけたことがありました。
このウグイスは自分が木のてっぺんにいるので、誰かに見下ろされているなんて思わなかったのでしょうね。(笑)
ウメの花にくちばしを突っ込んでいる緑色の野鳥は「メジロ」です。よく観察すると目の周りに白い環(アイリング)がありますよ。
ウグイスの姿はなかなか見ることは難しいですが、美しいさえずりはどこにいても聞こえます。
ウグイスの「ホーホケキョ」に春の訪れを感じてなごんでみませんか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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