桜も満開で春本番になりました。もう少しすると人気の渡り鳥がやってきます。そうツバメです。
みなさんにお馴染みのツバメいつ頃どこからやってきて、いつ頃どこに去っていくのでしょうか?
ツバメの渡りルートと時期について調べてみました。
ツバメの渡りルートや時期は?燕はいつどこからやってくる?
ツバメは春になると日本にやってきて繁殖し、秋になると日本から旅立つ「夏鳥」です。
ツバメはフィリピンやマレーシア、ベトナム、インドネシアなどから2000キロ~5000キロも旅をしてやって来るのです。
3月頃沖縄を経由して九州に姿を見せ始め、暖かくなるにしたがって北上します。
渡り鳥には星座をコンパスにして方角を決めているものもいますが、ツバメは太陽をコンパスにして方角を決めているようです。
ツバメの渡りルートや時期は?燕はいつどこに帰っていく?
ツバメが日本に渡って来る目的は繁殖です。
巣作りも子育てもオスとメスで協力して行います。
ツバメは人家や納屋など屋根のある所に巣を作ります。あえて人間がいるところに巣を作ることで外敵から身を守っているのです。
ツバメのエサはおもに昆虫で、農作物に被害を及ぼす害虫を食べてくれるので、人間にとっては益鳥であり、大切にしてきました。
ツバメと人間は昔から持ちつ持たれつの関係なんですね。
夏の終わりにはヒナが巣立ち、成鳥と若鳥はアシ原に集団ねぐらを作って生活します。
10月くらいになると、電線にツバメが集団で止まっている姿を見かけるようになります。
そして、2000キロ~5000キロを旅してフィリピンやマレーシア、ベトナム、インドネシアなどに帰っていきます。
ツバメの渡りルートや時期は?燕の現状
全国でツバメの調査や見守りが行われていますが、ツバメの数は減少しているという報告もあります。
原因の一つは里山の減少です。身近だった里山の自然が宅地化などで減り、農業の衰退により水田や耕作地が減少し、ツバメのエサとなる虫が少なくなっていることが考えられます。
私が住んでいる地域も以前は水田や畑がたくさんありましたが、最近は宅地化されて、おしゃれな家がたくさん建っています。
エサの減少は、子育ての成功率にも影響します。子育てに向かない場所には来なくなりますよね。
また、ツバメは民家の軒先などに巣を作りますが、最近のおしゃれな家では軒のないものや、壁面が加工されて巣が作れないため繁殖できなくなっています。
春から夏にかけてスイスイ飛ぶツバメの姿に癒される人も多いのではないでしょうか?ツバメと人間のいい関係が今後も続くことを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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