映画「ジュラシックワールド」の最新作がいよいよ日本で封切りとなりました。
評価は辛口のものもありますが、楽しめた人もたくさんいるようです。私はこのシリーズではアメリカと日本の生命観の違いを感じます。
絶体絶命のピンチでジョークが言えるのはアメリカの文化かなあ、すごいなあと感心します。
私はマルコム博士のファンなんですよ。まあ、エンターテインメントとして大いに楽しむことはできました。
毎回強い恐竜(今回はギガントサウルス)が登場しますが、映画の最後はいつもティラノサウルスが登場して最強ぶりを発揮します。
では、ティラノサウルスは本当に最強なのでしょうか?
ジュラシックワールド予習 最強の恐竜は?恐竜とは?
恐竜の定義
恐竜とは、中生代に栄えた爬虫類のうちで直立歩行していたものを指します。
厳密な定義はむずかしいので省略しますが最新の定義ではスズメも恐竜の仲間です。
恐竜は肢が体の真下についていて、体をくねらせなくても歩行ができます。
映画「ジュラシックワールド」で恐竜が歩いているシーンを思い浮かべてください。
くねくね歩いている恐竜はいませんよね。
一方、トカゲやワニは肢が体の横について、その後曲がって地面に接しています。
だから、トカゲやワニは歩くときに体をくねらせますね。
空を飛ぶプテラノドンは翼竜、海にすむモササウルスは魚竜といい、恐竜ではありません。
アフリカのサバンナに住む哺乳類に草食動物と肉食動物がいるように、恐竜にも草食恐竜と肉食恐竜がいました。
ジュラシックワールド予習 最強の恐竜候補を比較してみる
最強の恐竜候補1.アロサウルス
中生代ジュラ紀後期に北アメリカに生息していました。
体長は9メートルから12メートルでやや小型です。
鋭いかぎ爪を持ち、性格は凶暴で、自分より大きな恐竜に対して奇襲攻撃もしていたようです。
最強の恐竜候補2.スピノサウルス
中生代白亜紀前期から後期にかけて、アフリカ大陸北部に生息していました。
体長は13メートルから18メートルで、現在知られている肉食恐竜では最大です。
背中から長い突起が上に伸びて帆のように皮膚でおおわれています。
水辺での生活に適応し、ワニのように長い口を持っていました。
泳ぎも得意です。化石は第2次世界大戦でほとんど失われました。
最強の恐竜候補3.タルボサウルス
白亜紀の後期にアジア(モンゴルのあたり)に生息していた恐竜です。
アジアの「ティラノサウルス」と言われます。
アジア最大の肉食恐竜です。目の上に小さな突起があります。
体長は10メートルから12メートルで巨大な頭と強い顎の力が特徴です。
最強の恐竜候補4.ティラノサウルス
中生代白亜紀末期に北アメリカ大陸に生息していました。
ティラノサウルスとは「暴れん坊の王様トカゲ」という意味です。
体長は13メートルで強靭な顎を持っていて獲物は骨ごとかみ砕いていました。
羽毛が生えていたという説もあります。
映画「ジュラシックパーク」では時速50キロで走ると言われていましたが、
最近は時速20キロに修正されました。自動車から自転車の速度に変わったんですね。
他の肉食恐竜にも言えることですが、彼らは頭と尻尾でやじろべえのようにバランスを取りながら後ろ脚2本で歩きます。
2本足歩行ですが、人間の直立二足歩行とは違います。
さらに異様に華奢な前脚、転んだら立ち上がるのに役に立ちそうにありません。
一度転んだら自分で起き上がれないので、ソロソロ歩いていたらしいです。
なんだか最強のイメージが崩れてきたかも。
ジュラシックワールド予習 最強の恐竜まとめ
さて、最強の恐竜候補4種を紹介しました。
彼らは生息していた時代と場所ではそれぞれが食物連鎖の頂点にいたでしょう。
しかし、彼らの生息した時代と場所が異なるので単純に比較できません。
それはライオンとトラとジャガーがアフリカ、アジア、南米に生息していることに似ています。
このような関係の生物どうしを「生態的同位種」と言います。
上記のネコ科の動物もどれが最強かが話題になりますよね。
体の大きさではスピノサウルスが最強でしょう。最新作の「ジュラシックワールド」にも登場するとか。
「ジュラシックパークⅢ」にも登場しましたが、最近の知見も生かされているのかな?
立場による人間以外の生物に対するとらえ方の違いを実感する映画ですが、早く観たいなあ。
筆者はジェフ・ゴールドプラム演ずるイアン・マルコム博士が好きです。
偏屈だけど、彼の感覚は私に近いです。
ヴェロキラプトルのブルーの活躍も期待しています。
話をもとに戻しますね。
顎の強さではやはりティラノサウルスが最強でしょう。スピノサウルスは口の形が魚を食べるためにとんがっているので、嚙みつきあいでは不利です。
ティラノサウルスは泳げないから、水に引きずり込んだらスピノサウルスの勝ち!
恐竜は絶滅した生物で、現在に残された痕跡から想像するしかありません。
将来、新しく最強の恐竜の化石が見つかるかもしれませんし、
結論は出ないから面白いのかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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