鳩レースの賞金はいくら？帰ってこない鳩もいる？

昭和のころ、大きな行事の開会式で鳩がいっせいに放たれるシーンが見られました。
「天空の城ラピュタ」ではパズーが鳩を放鳥するシーンがありましたし、上橋菜穂子さんの小説の中でも「鳩便」で情報交換をする場面が描かれています。
鳩の飛翔能力や帰巣能力は実はすごいんです。

今ではそんな風景を見ることはありませんが、実は鳩レースは世界中で人気なんです。
TBSラジオの「日曜天国」でも話題になった鳩レースについて調べてみました。

鳩レースの賞金はいくら？鳩レースとは？

鳩レースとは、レース用の鳩を飼育している愛鳩家（あいきゅうか）が自分の鳩を持ち寄って、同じ場所(放鳩地・ほうきゅうち)から同時に放し、誰の鳩が速く帰ってくるかを競うレースです。

速さは放した場所から各自の鳩を飼育している鳩舎（きゅうしゃ）までの距離を、鳩が帰るのに要した時間で割って、1分間のスピード(分速)を出して比較します。

レース鳩は番号を漬けたゴム輪を脚につけていて、記録器という特殊な時計で鳩舎に戻った時間を記録します。

レース鳩はもともと、カワラバト（ドバトともいいます）を人間が飼い馴らして通信に使ったハトです。

長年通信手段の一つとして品種改良がおこなわれた結果、現在のレース鳩は公園の鳩とは飛翔能力や帰巣能力が全然違います。

また、普通のドバトと比べてからだは骨太でガッチリ、脚も太くて頑丈でくちばしが短いという特徴があります。

日本の鳩レースで上位に入賞すると、表彰はありますが、賞金はほとんどの場合０円のようです。

愛鳩家（あいきゅうか）は自分が飼育して訓練した鳩が無事帰還し、入賞したことが喜びのようです。

ただし、速いレース鳩の血統は高値で取引されるようです。

鳩レースは鳩が自分の巣に帰ろうとする帰巣能力を利用して行います。太陽の位置や地磁気などから巣の方向を判断していると言われています。

しかし、レースによっては巣から１０００キロメートル以上離れた場所から帰ることのできない鳩がたくさんいることも事実です。

迷子になって野生化したり、タカやトビなどの猛禽類に襲われて死ぬ鳩もいます。

レースから何週間も経ってからひょっこり帰って来る場合もあるようですが、公園などで足輪がついた鳩を見かけたら、迷子のレース鳩かもしれませんので、自治体や鳩レース協会などに連絡するといいと思います

わたしが小学生の低学年の頃、家に鳩小屋があって、世話をしたことを記憶しています。
鳩を運動させるために外に出して、その間に小屋の掃除をしました。
鳩はちゃんと小屋に戻ってきました。まるでリアル「パズー」ですね。(笑）

最後まで読んでいただきありがとうございました。