ライオンとハイエナ、どっちが強い?

セキツイ動物

アフリカのサバンナは野生動物の王国、ここでは弱肉強食のシビアな掟のもとたくさんの生き物が暮らしています。

サバンナの王者といえばライオンを思い浮かべ、ハイエナは獲物を横取りする卑怯者のイメージがありますね。

では、ライオンとハイエナではどちらが強いのでしょうか。

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ライオンとハイエナの力くらべ

ライオンとハイエナの強さをそれぞれの特徴から見てみましょう

ライオンは「百獣の王」?

ライオンはネコ科の動物の中で、トラに次いで大型の動物です。

しかもオスはメスに比べて大きく、たてがみを持っていることはみんな知っています。

ライオンのオスのたてがみはオスどうしの戦いで急所の首を守るためにあります。

単独で戦うのであれば、ライオンのオスはサバンナで最強と言えるでしょう。

ネコ科の動物の中では唯一「プライド」という群れで暮らします。

ライオンの群れには1~2頭のオスと複数のメスと子供たちで構成されています。

オスはプライドを他のオスから守ることだけが仕事で、後はゴロゴロ寝ています。

狩りはメスの仕事で、チームプレイで狩りをします。成功率は25%程度です。

プライドのメスどうしは血縁があり、母と娘や叔母さんと姪っ子の関係です。

一方オスは2歳になると生まれ育ったプライドを出て、放浪の末

自分のプライドを持つようになります。放浪中に死ぬオスは多いです。

自分のプライドを持つためにはプライドを持つオスと戦って勝つか、

オスのいないプライドを探すしかありません。

運よく他のオスとの戦いに勝っても、プライドのメスに気に入ってもらえないと

プライドの主にはなれないのです。百獣の王も大変ですね。

ハイエナは卑怯者か?

ハイエナはブチハイエナ・カッショクハイエナ・シマハイエナ・アードウルフの総称ですが、

一般にはブチハイエナを思い浮かべる人が多いでしょう。

ハイエナは死んだ動物の肉を食べる習性や独特の見た目から悪いイメージがあり、

アニメ映画「ライオンキング」でも邪悪な動物として描かれていました。

骨ごとかみ砕く発達したあごを持っているので頭蓋骨が小さく、頭が悪いと

誤解されていますが、実は賢い動物です。

敵と味方の数を把握して、自分たちに勝ち目がある場合だけ攻撃を仕掛けるくらいです。

「クラン」と呼ばれる群れで暮らし、コミュニケーション能力や協調性も高いのです。

ハイエナはオスよりもメスの方が体が大きく、リーダーもメスです。

群れの中の順位は厳格で、みんな群れの掟に従って行動します。

前脚が後ろ脚より長いので、ヒョコヒョコと走ります。まるでスキップしているようです。

この走り方が抜群の持久力を生み出し、しつこく獲物を追い続けます。

ハイエナは優秀なハンターであり、狩りの成功率は60%とライオンよりも高いです。

ハイエナがライオンの獲物を横取りする場合もありますが、

逆にライオンがハイエナの餌を横取りする場合だってあります。

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ライオンとハイエナはどっちが強い?

ライオンのオスとハイエナが1対1で戦えば、破壊力ではライオンのオスが勝つでしょう。

現実ではハイエナは負けが決まった勝負はしないので、さっさと退散します。

しかし、集団になればハイエナは賢いし、連携プレイは得意だし、

何しろ「しつこい」のでハイエナに軍配が上がることもあり得ます。

正直に言って互角ではないでしょうか。

ライオンの子供がハイエナに食べられることも少なくありませんし、

その逆もあります。

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ライオンの食べ残しをハイエナが食べて生態系に貢献?

ライオンは肉食動物なので、ヌーやインパラなどの草食動物を食べています。

でも、皮や骨などは食べ残してしまいます。

その食べ残しをハイエナは食べているのです。

ハイエナはスカベンジャー(掃除屋)としての役割を担っています。

動物の死体に群がって、骨や皮までむさぼり食べる様子を気味悪く感じる人もいるでしょう。

しかし、スカベンジャーがいなければ、腐った動物の死体がサバンナに転がり、

病気の原因になる細菌などが繁殖して感染症が広がる場合もあるのです。

筆者は一度ケニアのマサイマラに行きました。

そこでは肉食の動物が顔を血まみれにして食事する様子も見ることができました。

一方、サバンナのどこにも動物の死体や骨が残っていません。

すべてスカベンジャーが食べてきれいにしてくれたのです。

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まとめ

ライオンとハイエナは生活する場所や餌となる動物が重なるので、常に争っています。

勝負は互角といったところです。破壊力はライオン、持久力はハイエナの勝ちです。

しかし、争いながらライオンもハイエナも長い間サバンナで共存してきました。

生態的地位(ニッチ)が似ていても、一方が絶滅し一方が栄えるようなことにはなりません。

また、人間にとって気味悪く感じられるスカベンジャーは生態系で大切な役割を果たしています。

生き物を擬人化してとらえることで間違ったイメージを持ってしまう場合だってあります。

まあ、人間に気味悪く思われてもハイエナは痛くもかゆくもありませんけどね。

地球上の多様な生き物は複雑に関係しながら微妙なバランスを保っています。

人間がこれらの生き物の営みやお互いの関わり方から学ぶことは多そうですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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