みなさんはウーパールーパーを知っていますか?
ピンク色の体、つぶらな目、大きな口、ひらひらしたえらがチャームポイントの両生類です。
見た目はとってもかわいいのですが、仲間を食べてしまう共食いの習性があるんです。
ここではウーパールーパーの生態や飼い方について書いてみたいと思います。
ウーパールーパーは共食いするってホント?ウーパールーパーとは
ウーパールーパーとは、両生類の仲間で、和名はメキシコサンショウウオです。
スペイン語ではアホロートル、英語ではメキシコサラマンダーという別名もあります。
日本では昭和のころにカップ焼きそばのコマーシャルに起用されて、一躍有名になりました。
名前の通り原産地はメキシコです。メキシコでは乱獲や水質汚染が原因で数が激減し、ワシントン条約でも規制の対象となっています。
だから、日本のペットショップで売られているウーパールーパーは日本国内で養殖されている個体です。
よく知られているピンク色のウーパールーパーはアルビノ個体(色素が合成されない突然変異)を品種改良したものです。
野生のウーパールーパーは黒と白のまだら模様をしていて、いかにもサンショウウオの雰囲気です。
ウーパールーパーはえらがひらひらしていてとてもかわいい姿をしていますが、これは幼体(オタマジャクシ)のまま成熟しているからです。
この現象をネオテニー(幼形成熟)といいます。また、幼体なので再生能力が優れていて、肢などを失っても再生することができます。
ウーパールーパーは共食いするってホント?なぜ共食いするの?
ウーパールーパーは肉食中心の雑食性です。野生下では昆虫からエビ、小魚まで、さまざまなものを食べています。
とにかく食いしん坊なので、複数のウーパールーパーを同じ水槽で飼育すると、大きな個体が小さな個体を共食いしてしまいます。
前あしや後ろあしを食べられた程度であればまだ再生できますが、えらや目は再生できません。
自分より小さな動くものには噛みつく習慣があるので、小魚と一緒に飼育することもできません。
野生ではたくさん食べて早く大きくなった個体が競争に勝ち、子孫を残すことができるので、共食いもするのでしょうね。
ウーパールーパーは共食いするってホント?上手な飼い方や寿命は?
ウーパールーパーは金魚のように水槽があれば飼育できるので、アパートなどでも飼育可能で人気があります。
ウーパールーパーは成長が速く、4㎝ほどの個体が、 2~3週間で10㎝以上に成長し、数ヶ月後には15㎝を超え、一年で20cmにもなります。
ウーパールーパーの飼育下での寿命は平均で5年~8年くらい。上手に育てれば10年以上生きます。
ちなみに、野生下のウーパールーパーは30年~40年も生きるそうです。
ウーパールーパーの飼育に必要なものはまず、水槽・エサ・カルキ抜き・水温計です。
水温は15度から20度が適温で、夏や冬は水温管理が必要です。特に夏に水温が25度を上回ることがないように注意しましょう。
また、水はきれいな状態が保てるようにろ過器などがあると便利です。水替えの時は水温が急に変化しないように気を付けてください。
エサは専用の人工飼料がペットショップで売られています。エサが足りないと共食いの原因になり、エサが多すぎると水が汚れるので、様子を見ながら量を調整しましょう。
毎日エサをあげていると、エサをあげようとすると立ち上がっておねだりしたり、かわいいしぐさを見ることができますよ。
ウーパールーパーは夜行性なので、隠れ家になる筒状のものを入れてあげるといいですよ。
水草は入れても入れなくてもいいですが、緑が水槽にあるとウーパールーパーが「映え」ます。
飼育するのであれば、一生お世話する気持ちで迎えましょうね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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