ウサギは毛がモフモフでとってもかわいい動物です。ペットとして飼っている人も多く、街中には「ウサギカフェ」もあり、ウサギと触れ合うことができます。
日本各所に「猫の島」があって、ネコ好きが訪れる場所になっていますが、「うさぎ島」があることはご存じですか?
ここではウサギという動物の基礎知識とうさぎ島について紹介します。
かわいいウサギに会いにうさぎ島へ行こう!カイウサギの祖先はアナウサギ、アナウサギとは?
現在ペットとして飼育されているウサギには毛の長いものから短いもの、毛の色も色々ありますが、祖先は「アナウサギ」という野生のウサギです。
アナウサギはフランスからスペインにまたがるイベリア半島に生息していて、小型で耳が短く、尾の下側が白いのが特徴です。
アナウサギはいろいろな植物の葉や芽のような柔らかい部分から、枝や樹皮のような固い部分まで食べます。
アナウサギは全長が最高で45メートルになるトンネル状の巣穴を、森や草原に造ります。
トンネルの中は迷路のようなつくりになっていて、出産子育て用の産室や睡眠をとる寝室など目的に応じた部屋があって、出入り口はなんと50カ所以上!
また、巣の外の決まった場所にトイレがあり、巣の中を汚しません。トイレはなわばりを主張する役割も持っています。
アナウサギの行動範囲は巣穴から150〜200mと言われています。
アナウサギは1匹から3匹のオスのウサギと、1匹から5匹のメスウサギからなるグループを作り共同生活をします。
この共同生活のおかげで、カイウサギは人間や他の動物と一緒に暮らせるのです。
かわいいウサギに会いにうさぎ島へ行こう!うさぎ島とは?
「うさぎ島」は日本のどこにあるのでしょうか?「うさぎ島」とは広島県竹原市にある大久野島のことを言います。
大久野島は瀬戸内海にある周囲が4キロメートル程度の小さな島です。
そこにはおよそ1000羽のウサギが暮らしています。島に民家はなく、国民休暇村の宿泊施設が一つあります。
自家用車の持ち込みは禁止されている(キャンプの場合は事前に申請して許可をもらう)ので、作業用の軽トラとホテルの送迎バスが走っている(とってもゆっくり)程度です。
私は2度「うさぎ島」に行き、2度とも国民休暇村に宿泊しました。施設は年季が入っていますが、温泉もあってのんびりできますよ。
山陽新幹線三島駅で呉線に乗り換え、忠海駅で下車、400メートルほど歩いてフェリー乗り場に行きます。
途中にジャムで有名な「アオハタ」の本社があります。ここが本社なんだ~と親しみを感じて、それ以来ジャムは「アオハタ」を買っています。
フェリー乗り場ではウサギの餌も売っていて、空き袋を帰りにもっていけば、かわいいウサギのポストカードがもらえます。
フェリーで15分程度で大久野島に到着です。瀬戸内海ですから船酔いすることもありません。
私が大久野島に行ったのはコロナ禍前でしたので、フェリーには外国人旅行者がたくさん乗っていました。(SNSで有名らしいです)
フェリーが島に近づくと、島にウサギがたくさんいるのが見えます。この時点で目はハートになります。
大久野島は現在では「うさぎ島」として、観光地になっていますが、第二次世界大戦中は毒ガス製造工場があった島で、当時は秘密を守るために地図から消されました。
島には発電所の廃墟や毒ガス資料館もありますので、ぜひ訪れて戦争についても考えてみてください。
島にはキャンプや海水浴場もありますので、アウトドアを楽しむこともできますよ。
かわいいウサギに会いにうさぎ島へ行こう!ウサギとのふれあい方とは?
うさぎ島での過ごし方のおすすめは、国民休暇村で自転車をレンタルして、島を一周することです。
坂道も多いので、脚力に自信がない人は電動自転車をお勧めします。
自転車をゆっくりこぎながら、安全な場所に自転車を止めて、ウサギさんたちにニンジンやフェリー乗り場で買った餌をあげます。
お腹が空いている子は自分から寄ってくるので、ニンジンのような長い餌であれば手であげることもできます。(歯は鋭いので、気を付けてください)
私は自宅でニンジンを5センチくらいのスティック状に切ってジップロックに入れて持っていきました。
お腹が空いていなくて食べない子には無理にあげず、残った餌は持って帰ってくださいね。
イノシシやカラスが放置された餌を食べて数が増えるとウサギの赤ちゃんが襲われることもありますから。
また、パンやお菓子など、人間の食べ物を絶対にあげないでください。
島には標高100メートルの展望台もあり、天気の良い日は瀬戸内海の風景をのんびり楽しむことができます。もちろん山の上にもウサギさんたちはいます。
山の上のウサギさんたちの方がお腹が空いているのか、いっぱい寄ってきてくれましたよ。
とても人なつっこいウサギさんたちですが、ペットではないので、なでたり抱っこしたり絶対にしないようにしてください。
注意してみると、島のあちこちにウサギの巣穴があって、「祖先はアナウサギなんだな」と分かりますよ。
自転車での島めぐりが終わったら、今度はのんびりお散歩しながら海をみて、野鳥の観察もできます。
この記事を書いていたら、またうさぎ島に行きたくなってしまいました。(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
エゾナキウサギについてはこちらの記事もお読みください。
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