映画「ブラックパンサー」の新作が11月封切りになりました。
アメリカのMARVELの人気映画で、前作で主役だった俳優さんがガンで亡くなったことも話題になりました。
今作も強い女性が大活躍、ブラックパンサーも復活して祖国と世界を守るために戦います。あのしなやかな動きは実際のクロヒョウの身体能力を取り入れています。
私は先日この映画を楽しみながら、生物オタクとしてブラックパンサーの動きに野生のクロヒョウの身体能力が表現されているかを検証しました。
クロヒョウ(ブラックパンサー)とはどんな動物?
ヒョウはライオンやトラ、ジャガーなどと同じ大型のネコ科の動物です。
大型ネコ科の動物としてはもっとも広く分布しているグループと言えるでしょう。
アフリカ大陸から東南アジア、ロシアまで、気候帯では熱帯亜熱帯のジャングルから砂漠や針葉樹林帯までさまざまな環境に適応しています。
寒い地方にいるユキヒョウも動物園の人気者で知っている人も多いでしょう。
ヒョウの毛色は黄色から淡い黄色で、黒の模様が特徴ですが、クロヒョウは突然変異で生まれる個体です。
一見全身真っ黒に見えますが、ヒョウの仲間なので「ヒョウ柄」はちゃんと入っていて、光の当たり方によって独特のヒョウ柄がわかりますよ。
私は北海道の旭山動物園でクロヒョウに会い、ヒョウ柄を確認しました!
クロヒョウ(ブラックパンサー)の身体能力はすごい?
ヒョウの体重は大きいもので90kgほどです。
最高速度では時速60kmほどで走ることができます。自動車並みの速さです。
体重が重いわりに速く走りますね。人間が対抗できる速さではありません。
ヒョウのジャンプ力は高さ2.5mほどです。これも体重から考えるとびっくりです。
軽々と家の天井に上がってしまいます。
また、ヒョウは木登りが得意で、普段はジャングルの木の上で獲物を待ち伏せしています。
そして獲物をしとめると木の上に獲物を引きずりあげて他の動物に邪魔されることなく食べることができるのです。
こうしてヒョウの餌食になった動物の中には私たち人類の祖先もいます。
人類の化石の中には頭蓋骨にヒョウの牙の跡が残ったものも見つかっています。
おそるべき力ですね!
ヒョウの爪は出し入れが自由にでき、ここぞという時には鋭い爪を立てて攻撃します。日ごろは猫と同じように爪とぎして手入れをしています。
ネコ科の動物で最速のチーターが最高速度で走るのはほんの数秒だし、百獣の王ライオンは体が大きく重いのでヒョウのようなジャンプ力はありません。
速さと跳躍力、パワーをすべて兼ね備えているところからヒョウは最強の動物と言えるでしょう。
クロヒョウ(ブラックパンサー)の身体能力は映画に取り入れられている?
ヒョウは樹上に潜み、獲物を待ち伏せします。とても用心深い動物です。
獲物を見つけると足音もさせずに忍び寄って一気に襲い掛かります。
動物園のヒョウの飼育員の方はヒョウの世話をするときに、いつの間にかヒョウに距離を詰められて震えあがる体験をした人も少なくなく、過去には飼育員が襲われた例もあります。
クロヒョウの身体能力は新作よりも前作の方が取り入れられていたように感じました。
いつの間にかブラックパンサーが敵の近くに潜んでいて姿を現したり、驚異的なジャンプや足の速さも表現されていました。
鋭い爪の力やしなやかな動きは新作でも出てきましたね。
映画のアクションシーンを見ながら野生動物の動きとリンクさせるのは、ちょっと変わった楽しみ方です。(世界的に有名な動物アニメ映画はツッコミどころ満載です。例○○キングとかファイディング○○など)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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