ヘクソカズラは漢字では屁糞葛、なんともインパクトのある名前です。葉や茎をちぎると悪臭を放つことがヘクソカズラの名前の由来です。
万葉の時代にはクソカズラと呼ばれていましたが、今NHKの朝ドラで話題の日本の植物学の父と呼ばれる牧野富太郎が「ヘクソカズラ」と名付けました。
カズラはつる性植物のことで、庭木やフェンスなどに絡まって生えています。夏に花を咲かせ、秋に実をつけます。
何とも気の毒な名前の雑草ヘクソカズラについて調べてみました。
ヘクソカズラは臭い?
ヘクソカズラはアカネ科の雑草です。
私は初めてヘクソカズラの名前を聞いたとき、本当にそんなに臭いのか確かめようと葉や茎をちぎってみました。
確かに「もわっ」とカメムシのような臭いがしましたが、それほどひどいものではありませんでした。
ヘクソカズラの臭いは「メルカプタン」という人間のオナラと同じ化学成分です。虫が葉や茎をかじると細胞が壊れてメルカプタンが発生し、虫がビックリすることで虫の食害を防いでいます。
ヘクソカズラのことを知らずに草むしりをしたら突然オナラの臭いがしてビックリするかもしれませんね。
ヘクソカズラの花言葉の由来は?意外と可愛い花
ヘクソカズラの花言葉は「人嫌い」「誤解を解きたい」「意外性のある」の3つです。
「人嫌い」はヘクソカズラの臭いに由来しているのでしょう。ちぎると臭いにおいを発して、「寄らないで!」と言っているように感じたのでしょうね。
「誤解を解きたい」「意外性のある」はヘクソカズラの花が縁がフリルのようで可愛らしいことに由来しているのでしょう。
ヘクソカズラの花は夏に咲きます。先端の開いた筒状の花をたくさん咲かせ、花は全体が白色で端はフリルのようになっていて、中心部分が赤紫色でとても可愛らしいです。
ヘクソカズラにはサオトメバナ、ヤイトバナなどの別名があります。
サオトメバナは花が早乙女(田植えをする若い女性)のかぶる笠に似ていることから、ヤイトはお灸のことで、正面から見た花の様子が、お灸を据えた跡に見えるからです。
ヘクソカズラの実は可愛い
ヘクソカズラは秋になると茶褐色の小さな実をたくさんつけます。熟した果実と茶色に枯れたツルが美しいので、リースの材料として手芸に使われることもあります。
見た目が可愛いからと言って実のついたツルをそのままにしておくと、中から複数の種が出てきて翌年にはさらにたくさんのヘクソカズラが生えてきますよ。
日に日に暖かくなって雑草が勢いを増しています。庭や公園の草むしりをする機会も多くなるでしょう。その時にヘクソカズラを探してみてください。ぜひちぎって臭いを確認してみてください。
夏に花が咲くのを見るのもいいですね、知識と体験を合体させると人生が豊かになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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