ミツバチのメスは過労死?オスは働かない?

みなさんはハチミツは好きですか?とっても甘くて、花によって味も香りも違います。

パンケーキにかけたり、料理に使ったりなどアレンジも豊富です。

ハチミツを作る働きバチは全部メスって知っていましたか?

ではオスのミツバチは何をしているのでしょうか?

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ミツバチのメスは過労死?ミツバチの社会について

私たちの身近なミツバチには養蜂に使われるセイヨウミツバチと最近注目されている二ホンミツバチがいます。

どちらも一つの巣には1匹の女王バチを頂点とした社会が作られています。

実は働きバチはすべてメスで、オスはいません。また、働きバチはすべて女王バチの娘で、姉妹なのです。

オスバチは新女王バチの羽化に合わせて女王バチが産みます。オスバチには働きバチのような仕事はありません。

働きバチは女王バチから出る化学物質(フェロモン)の作用で、自分では卵を産みません。

ひたすらお母さんと妹たちのお世話をして一生を送ります。

働きバチは新米の時は巣の掃除、昇格して育児や警備、さらに蜜集めへと仕事が変わっていきます。

ミツバチの巣が天敵のスズメバチに襲われたら、ミツバチはみんなでスズメバチを取り囲み、羽を動かす筋肉を使って限界まで温度を上げます。

そして、スズメバチを熱死させることで退治するのです。これを蜂球作戦といいます。

蜜を集める働きバチはベテランになるにしたがって遠くまで蜜を探しに行くようになります。

そして寿命が来ると、巣からできるだけ離れたところで命を閉じます。

残酷なように感じますが、同じ巣のハチは遺伝子がほとんど同じなので、巣に病気を持ち込まないようにするためだと考えられています。

1匹の働きバチが一生かけて集める蜜はスプーン1杯程度、ありがたくいただきましょう。

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ミツバチのメスは過労死?オスは働かない?ミツバチの寿命は?

ミツバチの寿命はどのくらいなのでしょうか?

ミツバチは巣にハチミツを貯蔵しているので、越冬できます。これに対してアシナガバチやスズメバチは肉食なので、越冬できません。

働きバチの寿命は1か月くらいで越冬期は半年くらいです。女王バチは3年くらいです。

ではオスバチは・・・4月から5月にかけての繁殖期のみの寿命です。

繁殖期になると女王バチはオスバチを産み、オスバチは巣に居候して働かずに過ごします。

繁殖期が終わると、オスバチは巣から追い出されてしまいます。自分でえさを取ることができないので死んでしまうのです。

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ミツバチのメスは過労死?オスは働かない?ミツバチのオスの使命とは?

女王バチは新女王の羽化に合わせてオスバチを産みますが、どのようにしてオスとメスを産み分けているのでしょうか?

女王バチはさなぎから羽化したときに巣の外に飛び出して、オスバチと交尾して巣に戻ります。

その時に一生卵を産むのに必要な精子をおなかの袋にため込みます。

卵を産むときに精子と受精させた受精卵を産むと、全部メスになり、その中で特別な栄養を与えられたものは女王バチに普通のえさを与えられたものは働きバチになります。

精子と受精しない卵を産むとオスバチになります。だから女王バチはオスとメスを完璧に産み分けることができます。

オスバチの使命はただ一つ、新女王バチと交尾して子孫を残すことです。

だから巣に居候して食べ物を働きバチから分けてもらい、昼間は新女王バチが飛んできそうなところでうろうろしているのです。

ちなみにハチの針は産卵管が変化したものなので、オスバチには針がありません。武器も持っていないということですね。

新女王バチに出会えたら争いながら交尾して、そのあとは死んでしまいます。

交尾できなかったオスバチは巣に居候しながら余生を過ごしますが、秋になれば巣を追い出され命を終えます。

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ミツバチのメスは過労死?オスは働かない?まとめ

身近なミツバチは「社会性昆虫」の代表ですが、子孫を残していくために私たち人間と異なる工夫をしています。

人間はハチミツを食べるだけでなく、野菜や果物の受粉をミツバチに手伝ってもらったり、ミツバチが病気から巣を守るために出す「プロポリス」を利用しています。

他にも生活のいろいろなところでミツバチのお世話になっています。

最近は都会のビルの屋上を緑化してミツバチを飼うプロジェクトをやっていたり、個人で二ホンミツバチを飼う人も増えています。

私たちが今の暮らしを送るうえで、直接あるいは間接的に他のいきものとの関わりがあることを忘れてはいけないと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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